山ノ内町夜間瀬スキー場のホテルセランに付属の露天風呂です。

ホテルに泊まらなくても利用できます。

雪がとてつもなく多い場所なのでそれにあわせた形態としています。

屋根はガルバリウム鋼板の波板。壁はカナダ杉。構造は特殊なバルーンフレーム工法という、アメリカ・カナダ等の古い建築工法を使用しました。
バルーンフレーム独特の個性を生かした外観です。その名の通り、通し柱のみによる壁で構成された風船のような構造を生かし、フレームの中にフレームが入れ子状態となっています。

最初は、“天風呂なので、ここまで大袈裟な建物は必要ない”とオーナーは言っておりましたが、案を見せたら二つ返事で了承していただき、実現したものです。
知り合いの外国人建築家がこの建物を見て、夜間瀬の環境に大きく貢献していると、褒めてくれました。

手前の大きな石は、何を隠そうオーナーの作品です。自ら山の石を運び、並べ、レイアウトしたものです。さすがの僕もその行動力にはびっくりしました。

意外にもこの石が独特の表情を建築に与えています。
主役の露天風呂です。

昼には昼の、夜には夜のすばらしい景色が広がります。入っていると、雲の上から下界を眺めているようで、天上人の気分。

ストレス解消にはバツグンの威力を発揮しているようです。

昼と夜のそれぞれの顔、どちらも味わっていただきたいですね。
        
海和スキースクールの従業員寮です。

プロスキーヤー、海和さんの経営するホテルの横に建っています。露天風呂から歩いて2〜3分の距離にあります。

外壁は二階部分は構造用合板。一階はフレキシブルボードの仕上げです。普通は下地に使用される材料です。僕はこういう材料で作り上げる建築が、個人的に大好きです。

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(有)君島弘章建築設計事務所
君島 弘章

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